今回は痛みを少しでも和らげる方法について、有名な催眠家である、Ericksonによる痛みへのアプローチをご紹介します。
Eriksonは、痛みそのものからできるだけ「注意を逸らす」アプローチを大切にしました。
Eriksonは、催眠での分娩を希望する出産を控えた妊婦さんにこう語りかけました。
「分娩室で横になっている間、赤ちゃんのことだけを考えてください。
男の子か女の子か。
どれくらいの体重か。身長か。
どんな名前をつけるか。
できるだけ赤ちゃんを産むことについての幸せだけを考えてください。
赤ちゃんを産むことについての幸せだけを考えるようにしてください。
旦那さんがどんなに喜んでくれるか、
その後の生活がどんなに楽しいかだけを考えるようにしてください」
Ericksonは、痛みから、未来のポジティブなイメージを想像することで、少しでも痛みから焦点をずらす方法を提案しました。
これは出産時の痛みについてのアプローチですが、
・焦点を逸らす
・良いイメージを描く(治った時のこと、治った時にやりたいこと)
ことは、慢性疾患の痛みに対しても応用できるかもしれません。
参考:
Zeig.Jk 1980 ミルトン・エリクソンの心理療法セミナー 成瀬吾作、宮田敬一
痛みへのアプローチ:ブリーフセラピー 津川秀夫
コメント