今の医学で明確にメカニズムや因果関係を認めにくい特殊な疾患は「闘争中の病」と呼ばれることがあります。
慢性疲労症候群
線維筋痛症
化学物質過敏症
もその一つと言われています。
コロナ後遺症や、 新型コロナワクチン長期副反応(ワクチン後遺症)も「闘争中の病」のひとつと言えるかもしれません。
現時点で医学的な因果関係を説明・証明できない状態は、
あくまで生物医学的疾患が隠れているかどうかを判断できないことを示すものです。
その疾患が存在しないことを意味するものではありません。
てんかんも、今は脳の疾患として一般的に知られていますが、
かつては偏見の目に晒されていた疾患の一つでした。
こうした「闘争中の疾患」を抱える当事者の方は周りからの偏見や誤解に苦しむことも少なくありません。
「気持ちの問題」といった見方もそのひとつです。
つい、「気持ちの問題じゃないの?」と言いたくなったときも、こうした視点を頭のどこかに置いておくのも大切だと思います。
参考文献:「病いの意味」を巡る対立に医療者はどう向き合うか 中井良平
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