「自己肯定感」という言葉を、最近では日々あらゆる場面で耳にするようになりました。
自己肯定感とは、周囲の評価に左右されず、自分の短所も含めて「ありのままの自分」を受け入れられている感覚のことです。
もし、次のようなことが心当たりがあるなら、少し自己肯定感が下がっているサインかもしれません。
- 過度な自責: 何かうまくいかないと「自分がダメだからだ」と自分を責めすぎてしまう
- 断れない: 相手の顔色を伺ってしまい、頼まれごとを断るのが苦手
- 挑戦への不安: 失敗を恐れて、新しいことに一歩踏み出しにくい
一般的な「高める方法」
自己肯定感を高める方法として、よく知られているのが次のような習慣です。
- 自分の良いところを意識して探す
- 1日の終わりに「今日頑張ったこと」を3つ挙げる
- アファーメーション(なりたい自分を言葉にして宣言する)
もちろん、これらも有効な方法の一つです。
しかし、中には「こうした方法を試しても、なかなか実感が持てない」と感じる方も少なくありません。
大切なのは「自分を深く知る」ということ
ポジティブな声かけだけでうまくいかない時、大切になってくるのが、「自分を深く知る」というプロセスです。
分析心理学(ユング心理学)では、私たちの心には「自分で意識できている領域」だけでなく、自分でも気づいていない「無意識」の領域があると考えられています。
今あなたが「自分はこういう人間だ」と思っている姿の裏側に、まだ気づいていない別の一面が隠れている可能性があるのです。
例えば、このようなケースもあります
「自分は怒りっぽい人間だ」と自分自身をネガティブにとらえて責めていた方が、実はその怒りの奥底にある「とても傷つきやすい自分」の存在に気づくことがあります。 そしてそのような自分が形作られてきた意味や背景について話していく中で、自分自身の新しい側面に気づけると、自分に対する見方は大きく変わっていきます。
変化は「副産物」としてやってくる
自分を知る道のりは、必ずしもスムーズなものだけではありません。蓋をしていた感情や、忘れていた過去に触れることもあるでしょう。
しかし、その道のりの中で得られる「気づき」こそが、自己肯定感という根っこを育てる鍵になります。自己肯定感とは、自分を知るプロセスの中で「副産物」のように自然に育っていくものともいえると思います。
カウンセリングは、この「自分を知るプロセス」を歩む方法のひとつです。
自分一人で抱えるのが苦しくなった時、あるいはもっと深く自分を見つめてみたい時、お気軽にご相談ください。
参考:私の心理臨床実践と「自己肯定感」
高垣 忠一郎

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